上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園──都立動物園・水族園の公式サイト
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01 ユキヒョウの鳴き声コミュニケーション
02 知らずぎらいにならないで――ヘビ
03 オシドリ千羽計画
04 フェアリーペンギンの人工哺育
05 コアラのふしぎ
06 アジアゾウ豆知識
07 クロマグロの秘密
08 ゆっくりふわり、オオゴマダラ
09 珍獣オカピ
10 イヌのなかま、フェネック
11 軟体動物の食生活いろいろ
12 ライオン、キング・オブ・ビースツ
13 マダガスカルから初来園、アイアイ
14 日本固有種、ヤマドリ
15 南極でくらす生き物たち
16 ツートンカラーのマレーバク
17 知られざるフクロウ
18 世界最大の両生類、オオサンショウウオ
19 磯でくらす生き物
20 昆虫園のトノサマバッタ
21 人気者、ジャイアントパンダ
22 棘皮動物のからだのヒミツ
23 アフリカゾウ豆知識
24 ゴリラの繁殖をめざして
25 アムールヤマネコの飼育と展示
26 軟骨魚類ってなに?
ヤマドリは日本だけに分布するキジ科の鳥。本州、四国、九州の林でくらしています。2006年3月現在、井の頭自然文化園では、ヤマドリ全5亜種を飼育展示しています。
ヤマドリの繁殖期は2月から3月。発情期のオスは、ふだんの地味なすがたから変身し、目のまわりのくすんだ赤い部分が大きくなり、色もあざやかになります。また、頭をあげて胸をはり、翼をひろげながら「ドドドーッ」という声を出すようになります。
メスは3月下旬から産卵し始めます。動物園では通常、卵は孵卵器に入れて孵化させます。卵が順調に育てば、約22日で殻が破れ、翌日にはひなが出てきます。ひなには配合飼料と青菜のみじん切りなどを与えます。ひなは飛ぶ力がとても強く、飼育室の掃除の際、注意しないと飛び出してしまうほどです。
ひなは急激な温度変化や冷たい風に弱いので、徐々に外気温に慣れさせます。梅雨があけて気温が落ち着き、ウズラぐらいの大きさにまで育てば一安心。尾羽も伸びてきて、雌雄の区別がつくにようになります。このようにヤマドリはやや飼育のむずかしい鳥ですが、日本の代表的な鳥として飼育・繁殖に力を入れていくつもりです。
・ヤマドリの保護
ヤマドリは日本の特産種で、本州と四国・九州に生息しており、羽の色や尾羽の特徴などから、五つの亜種に分けられています(キタヤマドリ、ウスアカヤマドリ、シコクヤマドリ、アカヤマドリ、コシジロヤマドリ)。日本の特産種でありながら、生態などについてはあまり知られていません。
かつて、毎年数万羽ものヤマドリが狩猟鳥として獲られてきました。しかし、1970年代ころから個体数の減少が問題となり、宮崎・鹿児島などに生息するコシジロヤマドリは狩猟対象からはずされました。環境省のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。1975年には、全国でメスヤマドリが捕獲禁止になりました。コシジロヤマドリ以外の亜種のオスも、地域や期間により狩猟が制限されています。
ヤマドリは山の鳥?
動物園に来た幼稚園の子どもたちが先生に「ヤマドリってどんな鳥?」と聞いていました。先生は「山にすんでいる鳥」と、とても明快な(!)答えでした。あまり、なじみのない鳥なのでしょうね。
ヤマドリはキジのなかまですが、赤や緑が目立つニホンキジなどにくらべると、全体に赤茶色で地味な鳥です。ニホンキジは里山の水田などで見かけることもありますが、ヤマドリはもう少し奥深い山間部でくらす鳥です。森の中にすんでいるうえ、体色が地味なこともあり、なかなか見られない鳥です。
地味な色合いのヤマドリですが、2~3月の繁殖期になると、オスの羽が太陽光に反射し、金色に輝いてとてもきれいです。地味ながら美しい鳥、ヤマドリに会いに来てください。
14 キジ科の鳥たち
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インドクジャク
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ニジキジ
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ニホンキジ
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ニワトリ(ホワイトポーリッシュ)
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カンムリシャコ
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